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ライセンス

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ライセンス

2008年03月14日
特許ライセンスの楽しみ方
経営コンサルタントの福島正伸さんのセミナーに昨日参加した。非常に面白いセミナーでしかも事例が多くかなりためになった。

福島正伸さんによると、失敗する事業は無い、そうである。

どんな事業でも成功する、と言っていた。

そして、難しい事業程、学ぶことが多いのだそうだ。

産業の少ない、行政依存度の高い岩手県や島根県等は絶好の学ぶチャンスだそうだ。

起業したい人も少なく、産業もあまり無い。そうした難しいところほどノウハウを蓄積できる。

これを特許で稼ぐということにあてはめて考えると、特許で稼ぐこと自体は企業であればそれほど難しいことではない。

もちろん、発明を発掘し、きちんと出願し、特許化すること自体は簡単とは限らないのだが、企業の場合、事業に特許を活用して稼ぐこと自体は普通のことである。

だが、例えば、大学の基本的な特許を販売するというのは構造的にかなり難しい。元々事業化を考えずに研究として面白いからという理由で研究をしているのだから企業の開発研究とは目的からして違う。当然マーケットは特に検討していない。そして早期(アーリー)というよりも、アーリーのアーリーとも言える、実用から非常に遠い技術である。

こういう特許を売りに行くことは非常に難しい。

だが、福島先生流に考えれば、そんな売りにくいものを売る工夫をすれば何でも売れるようになる、ノウハウが蓄積する、ということになるのだろう。

ピンチはチャンス、とよく言われるが、難しい仕事ほど最高に面白い。そういう考えで仕事を楽しみたいものだ。

firstrategy at 00:45|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
2005年11月28日
特許ライセンス交渉4
最近はベンチャーとの交渉対策会議で忙しい。

相手もどんどん自分の有利な方向に持っていこうとしているので、どこで折り合いをつけるか、が問題になる。

交渉で一番強いのは、じゃあ止める、と気楽に言える立場だろう。


今回の場合は、相手先から欲しいと言ってきた案件なので、こちらから断ることは可能だ。そういう意味ではやりやすいとも言える。

しかし、相手の方も、じゃあ、要らない、と言える場面でもある。


一般に、ライセンス交渉はいつでも「要らない」と言える、開発の初期の段階でやるのが望ましい。

開発がほぼ完成し、製品化直前になってあわててライセンス交渉すれば当然に足元を見られる。

と、言っても、早めにライセンスを受けたが、実際の製品には使わないということもありうる。

製品化に必須の技術かどうかで判断するしかないだろう。
firstrategy at 23:20|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
2005年11月22日
特許ライセンス収入と経営3
パイオニアの会長、社長が退任した。
業績が悪化した責任を取った形だ。

プラズマテレビに社運をかけて事業を拡張したが、うまく行かなかったようだ。

特許収入は好調らしいが、現実の事業がうまく行かないとやはり苦しい。

昔のビクターが特許収入が好調だったが、それ以外がうまく行かなくなっているのとどこか似ているかもしれない。

特許収入がいくら好調でも、現業の方で収益を上げる仕組みが必要だ。
特許のライセンス収入に頼る経営は危険である。

やはり、自社の製品を開発、製造、販売する事業を持つか、特許を継続的に出してライセンス収入で成功する山崎俊平氏のような開発力を持つか、いずれかを明確にして戦略を立てるべきではないかと思われる。
firstrategy at 21:40|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
2005年11月04日
特許ライセンス交渉2
最近、特許ライセンス交渉があまり調子がよくない。

特許ライセンスの場合、時期がかなり重要だ。

数年前なら数千万でライセンスできたものが、今では不要ということがあった。

数年も経てば代替技術が出てきて、以前の特許の価値がなくなったということだ。

だからライセンスにはタイミングが非常に重要だ。

また、世の中の進み方も考慮しなければならない。

常に条件をぎりぎりで出して交渉締結まで1年位かかるのは大企業間の交渉ではよくあるが、海外のベンチャー相手の場合はまずい場合がある。

特に相手が正直ベースでぎりぎりのオファーをして来た場合は、言い値で折り合った方がよい場合もある。

海外の相手にメールだけで交渉するのはかなりの危険を伴うので注意が必要だ。

firstrategy at 20:51|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)