2009年09月07日
iPS細胞特許セミナー
東北大学病院でiPS細胞特許に関する先月講義をしてきた。別のブログで書いたのだが、こちらにも書いておこうと思い、もう1月前の話だが、書くことにする。
この講義は文部科学省iPS細胞ネットワークという京大のiPS細胞ネットワーク本部の依頼で弁理士会のバイオライフサイエンス委員会の委員が主として担当している。
iPS細胞研究の研究拠点は山中伸弥先生の京都大学はもちろんだが、東京大学、理科学研究所、慶応大学等多数ある。私の場合はそれらのうち、東北大学担当になったというわけだ。
東北大学眼科では、細胞シートを目にかぶせて治療する角膜治療にiPS細胞由来のシートを使うことを試みているようだ。
iPSに関しては、最近でもいろいろな新しい方法が出ていて、京大山中伸弥教授の特許ですべてを押さえられるかは未知数である。最近でもドイツで1個の遺伝子だけでiPS細胞が作れた、という発表があった。
それ以前にも、2つの遺伝子でiPS細胞を作れるというもの、snRNAのサイレンシングの機構を利用するもの、化学物質を使うもの等が特許出願されている。
しかし、山中先生の米国の一部継続出願(CIP)は非常に範囲が広いので、もしこれが成立すればES以外全てを含む特許になる可能性はある。
iPSは日本発の技術だが、米国に利用特許を押さえられるおそれがある。何とかして日本がアドバンテージを保てるよう、オールジャパン体制で臨みたいものだ。
知的財産立国のモデルとしてぜひこのiPS細胞特許の知財を戦略的に取得し、iPS細胞関連特許でも世界をリードできるようにしたいものだ。
この講義は文部科学省iPS細胞ネットワークという京大のiPS細胞ネットワーク本部の依頼で弁理士会のバイオライフサイエンス委員会の委員が主として担当している。
iPS細胞研究の研究拠点は山中伸弥先生の京都大学はもちろんだが、東京大学、理科学研究所、慶応大学等多数ある。私の場合はそれらのうち、東北大学担当になったというわけだ。
東北大学眼科では、細胞シートを目にかぶせて治療する角膜治療にiPS細胞由来のシートを使うことを試みているようだ。
iPSに関しては、最近でもいろいろな新しい方法が出ていて、京大山中伸弥教授の特許ですべてを押さえられるかは未知数である。最近でもドイツで1個の遺伝子だけでiPS細胞が作れた、という発表があった。
それ以前にも、2つの遺伝子でiPS細胞を作れるというもの、snRNAのサイレンシングの機構を利用するもの、化学物質を使うもの等が特許出願されている。
しかし、山中先生の米国の一部継続出願(CIP)は非常に範囲が広いので、もしこれが成立すればES以外全てを含む特許になる可能性はある。
iPSは日本発の技術だが、米国に利用特許を押さえられるおそれがある。何とかして日本がアドバンテージを保てるよう、オールジャパン体制で臨みたいものだ。
知的財産立国のモデルとしてぜひこのiPS細胞特許の知財を戦略的に取得し、iPS細胞関連特許でも世界をリードできるようにしたいものだ。