2005年12月07日
特許明細書
明細書を書く際には、発明者から実施例をもらえない場合、空欄にしておくか、想像で書くことになる。
想像で書くのはかなり負担にもなる。
わかっている人はほとんど完全な明細書をくれるので非常に楽だが、初めて明細書を書く人の文章は、
人によっては非常にわかりにくく冗長になっていて、ゼロから書いた方が早かったりする。
これは、研究者が論文ほど推敲しないことによる面がある。研究者の中には特許は雑用で、論文の方が大事、という考えの人も多い。
しかし、最近では、アカデミアの世界でも特許も業績に入るし、論文を書く前に特許を出しておけば業績が2倍になる。
(論文と同じカウントになるかどうかは別として)
企業の研究者であれば、論文よりも特許を書く方が人事評価は高くなることが多い。
また、最近の公的資金を取りに行く場合に特許出願があることが条件になっているケースも多い。
そういう意味で特許を書くことは研究費が増え、業績も増えることにつながるし、
人事評価も高くなるのだから研究者はもっと特許を書くことにプライオリティを置くべきだろう。
知財部員も特許になるかどうかぎりぎりの発明を何とか知恵を絞って特許性のある発明にしていい特許に仕上げていきたいものだ。