2006年05月

2006年05月06日

特許明細書を書くときに思うこと2

発明者からもらったデータを見て特許明細書を書く際にデータ不足ということをかなりの頻度で感じる。


これは会社でも初めて明細書を書く人によくある現象だ。


取りたい権利と実施例のギャップ。これが大きい場合がよくある。


広い権利を取りたいのにデータは1点のみ、と言うのでは広い権利を取ることは非常に難しい。


もちろん、ものすごいパイオニア発明であれば、1点のデータでも広い権利が取れることはある。


だが、普通の発明であれば、十分なデータが必要だ。最近はサポート要件が厳しくなってきているからだ。


データの取り方も含めて弁理士としてはアドバイスすべきだと思われる。
firstrategy at 21:47|この記事のURLComments(5)TrackBack(0)特許 | 発明

2006年05月04日

弁理士試験4

弁理士試験までもう後2週間とちょっとですね。

この連休には受験機関の模試も入っているでしょうから、受験生は臨戦態勢と思います。

これから重要なのは、多枝試験当日に見れる資料を整理して、直前にこれまでの知識をざっと見渡せるようにしておくことでしょう。

多枝試験に必要な知識は膨大なので、とても全部を長期記憶においておくことは無理だと思います。もちろん、できる人は長期記憶で勝負しても良いですが・・・

普通の人間であれば、多枝に必要な知識を常に頭の中においておいたら、他のことが記憶しにくくなったり、不都合が起こります。

そこで、直前に全体を一気に見て記憶の表面に浮かび上がらせる必要があります。

そういう資料としては、四法対照条文に書き込むのが一番ポピュラーだと思いますが、それ以外に資料を作るやり方もあります。

ともかく、できるだけ、1冊に情報を集約して、間違ったところはいつでも見れるように、四法対照条文集等に書き込むようにしましょう。

2006年05月02日

組織の拡大2

組織が急拡大すると、いろんなひずみが出てくる、という話はときどき聞く。

例えば、神田昌典さんの

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語


には、組織が拡大したときに起こるトラブルが書かれている。

トラブルを起こした最大の問題児は会社拡大の最大の功労者であり、かつ、前の会社からの友人だった・・・

その友人は確かに仕事はできた。だが・・・
数々のトラブルの原因だった。


組織を防衛するためには、最大の功労者を切ることがどうしても必要な場合がある。そうしなければ組織として成り立たないような場合だ。


たとえ、それで一時的に業績が悪化したとしても、社長がいる限り、いずれ回復するだろう。


この判断が会社を成長させるか、停滞させるかの鍵となる場合も多いだろう。


だが、上記の本に出てくるように会社にとって明らかにマイナスという形で出てくるケースはむしろ少ないのかも知れない。


社員数を増やしたにもかかわらず、業績が落ちてきていたら、組織崩壊の芽が出てきていないかチェックするべきではないかと思われる。


実績を出している社員、親友である社員がその芽である可能性も考慮して、冷静に現状を分析すると業績低迷の本当の原因がわかるものだ。


会社の発展よりも、自分の成功を中心に考える社員が出てくると組織としておかしくなるのではないか、と思われる。
firstrategy at 21:28|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)経営